NNA株式会社

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ともいきとは

氏名は使命だと感じています。
私の名前は佐藤元相、これで「もとし」と読みます。

私の祖父は漢文の先生をしていて、
「相手を元気に!」という思いを込めてつけてくれました。

私は自分の名前が大好きです。

現在48才。
私は昭和37年に大阪で生まれました。

父は47 才で他界しました。
私は父より一つ年が上になりました。
頂いた命を大切にしたいと思っています。

父との思い出で一番印象に残っていることがあります。
私は5人兄弟の1番上の長男です。

父と母は共稼ぎで朝はやくから夜遅くまで働いていました。

私が小学校へ入学する前日のことです。
父が自転車にのって帰ってきました。
「げん 外へおいで。ちょっと一緒に行こう」というのです。

玄関に出ると父が「後ろへのりなさい」と
私を抱えて自転車の荷台へ乗せてくれました。

自転車を走らせて向かったのは駅前の小さな靴屋さんでした。
そこには大人の革靴がたくさんありました。
中に小さな革靴が3つありました。

「好きなのを選びなさい」と父が言いました。
私はドキドキしました。

その日の夜、革靴を枕元に置いて寝ました。
でもワクワクして眠れません。

朝、革靴を履いて玄関に立ちました。
「いってきまーす」と父と母に挨拶をして外へ出ました。

学校までの道のりはトランポリンのようなふわふわしたような感覚でした。
その時の印象は、今でも忘れられません。

私が父と過ごした最も印象に残る思い出です。

小学生のとき、新聞配達を始めました。

先輩配達員のお兄ちゃんたちにいろいろと教えてもらいました。

「給料がたくさん欲しかったら、たくさんの新聞を配達するんや。
それにはコツがあるんやで」といって、教えてくれました。

「配達所から一番遠い届け先の家を決めて、そうしたら早くたくさんの新聞を配達できるで」と。

そうしたら普段と同じ時間でたくさんの新聞を配達することができました。
お給料も少し増えました。
「お金を稼ぐのはおもしろい」と感じた瞬間でした。

中学生のとき、近所の寿司屋でアルバイトをしました。
皿洗いが私の仕事でした。時給が一番低い仕事です。

大将(社長)が「一度、配達してみないか?」と声を掛けてくれました。

お正月が明けたある日、「配達したところを集金してくれるか?」と言われました。

お正月に、お寿司をたくさん配達しました。
その桶の回収と集金です。

私は桶の回収と集金するルートを新聞配達で学んだ「へびルート」のやり方でおこないました。

すべての集金を終えてお店に戻ると大将が
「何してるんや?集金は?」というのです。

私は「はい。全部回ってきましたよ」というと、
「ほんまか?早すぎるで」といって驚いた顔をしました。

預かった釣り銭と集金したお金を渡しました。
大将は確認すると「ほんまや」とまたビックリしていました。

「えらいなぁ〜」と言ってなんども頭をなでてくれました。

時給をすこし上げてくれました。
人に喜んでもらうと時給があがることをそのとき知りました。

寿司桶の回収で、あることに気づきました。

私は皿洗いをしていました。
桶にこびりついたカチカチの米はなかなかとれません。

しばらくの間、お湯につけて、カチカチがほぐれるのを待ちます。
これは結構、手間がかかります。

あるお金もちのお家へお寿司をお届けに行きました。
翌日、桶を回収しました。

ピカピカでした。
お届けしたときよりもきれいな状態になっていました。

古いぼろアパートのお家から桶を回収しました。
桶の中に干からびた生姜がありました。
たばこの吸い殻、米は桶にこびりついて、ひどい状態でした。

お金持ちのお家は桶をきれいにして返してくれる。
ぼろアパートのお家は桶が汚くなって返ってくる。
そうしたことに気づきました。

私の家は父が病弱で、母の給料で家族7人が生活していました。
お金に余裕のある生活ではありませんでした。

ある日、特別なお祝いがありました。
お寿司の出前を取りました。
母が桶をどうして返すか興味がありました。

母は桶を洗ってきれいにして玄関先に置いていました。
私はその様子をみて「よかったぁ」と思ったことが忘れられません。

こうして私の幼少時代、そして社会に出てからいま現在にいたるまでの記憶を思い返すと
家族や友人に支えられ、地域に支えられ、お取引企業さま・お客さまに支えられ、
会社のスタッフに支えられていました。

改めて、多くの人に支えられて、応援してもらった結果、今の自分があると思いました。

私自身、受けたご恩に応えるべく、これまで持てる力を精一杯尽くして生きてきました。

しかし、今の日本では、効率主義に走り、要領良く「自社だけが儲かればいい」とか
「自分さえよければいい、今さえよければいい」といった小市民的な心があることは否めません。

いま、時代に求められている考え方は、仏教で言うところのともいき(共生) の精神
ではないかと私は思っています。

自分のための生き方ではなく、自分の生き方が人に感銘を与え、
人に幸せをもたらせる、このような自他共に生きる

ともいき(共生) の心を、

いまの時代、再認識しなければならないように強く感じています。

人はひとりでは生きていけません。
人は誰かと出会い、そして繋がり、必ず人との関わりの中で生きています。

また、人に限らず動植物、自然含めて、
地球・宇宙の中で生かされていることを、
私は忘れてはならないと思います。

私たちNNA は、今、大きく変わっていく時代の先を見据え、
お客さま・社会・そして我々自身のミッションテーマとして、
ともいき(共生)≠掲げ、
我々独自の価値観による輪を広げていきたいと考えています。

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