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2012年 vol.12

私の第二の人生

いつもありがとうございます!

先日、母と食事をしていた時、
「作文を書いたんだけど見てくれる?」と、A4サイズのわら半紙を広げた。

母は二年前から夜間中学に通っている。
作文は宿題のようだった。

タイトルは「私の第二の人生」とある。

母は今年69歳になる。
幼いころ両親をなくし、4歳年下の弟と一緒に施設に預けられていた。
食べるため、弟を養うため小学校もろくにかようことができなかったという。

作文に目をやった。

孫の小学校の入学式について行き、その帰りに掲示板が目についた。そこには夜間中学校の生徒募集の ポスターが貼ってあった。すぐに電話をした。「一度来てください」と言われ、学校を探していった。面接で二人の先生に「学校」をひらがなで書いてくださいと言われた。「がこう」と書くと、一人の先生が「二組ですね」と言われた。「がっこう」の「つ」が抜けたので二組と言われたのだ。そして、また今度学校から連絡します、と言われて帰った。それから二週間ほどたって、連絡がきた。二組に入ってひとつひとつ、ていねいに教えてもらいました。数学は十進法、国語はひらがなや漢字、ひとつひとつていねいに分かりやすく、勉強が楽しくなりました。クラスのみんなの顔を見るのがうれしくなり、だんだん友達ができた。私の顔も明るくなり、今は人生が バラ色です。先生ありがとうございます。

胸を締めつけられるような思いを感じた。

母の顔を見ると「ほれっ、これみてみ」と母は右手の中指を差し出した。
ペンだこができていた。

しわの増えた顔がイキイキしている。
「漢字をしらんかったら役所とかでモタモタするやろ。
孫も大きくなってきたし、きれいな字をかかなカッコわるいやろ」

母は黒いカバンのファスナーを開けた。
そして手のひらサイズのノートを取り出した。
私に「日記も書いてんねん」とノートを広げた。

カレンダーになっていた。
日々のことを習いたての漢字で記していた。

「将来は資格も取ろうとおもってるねん」と目を輝かせた。

学ぶこと、書くこと、表現することが嬉しくてしかたがないようだ。

私は母を誇りに思う。
母はどんなに苦しいときも笑顔で希望をもって生きてきた。
それはいまでも。

長生きしてほしい。
そしてずっと学び続けて欲しい。

少しでも支えになるように、してあげたい。

 

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