NNA株式会社

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2016年 vol.51

座席札でお客様の満足度を高めるカフェ店の仕組み

明石駅に無印が運営するcafe&mealMUJIというショップを見つけた。

木質を活かした店内は落ち着きのある印象で雰囲気がいい。
ゆっくりできそうだと思った。

店の前に立つと注文カウンターの前にテーブルコーナーがあり、
メニューとアルミ製の不思議なパネルが目に入った。

これはなんだろ?
話と田

私の考えでは・・・

友人と話をするために店内を利用する場合は、「話」のパネル。
「田」はmealと書いてあったので
「食事を楽しみに来た人はこのパネルを持って席を確保するのか?」と思った。

いくつかアルミのパネルが重なっていたので、
下のものも同じか?と思い
一番上の「話」と「田」を取ってみた。

すると。。
びっくり。

いろんな漢字が出てきた。
これは面白い。

「草」「楽」「人」「農」「山」「川」「心」

なんだ?
なんだ?

あまりにおもしろすぎる。
私はこの漢字シリーズに興味を持ったのでスタッフの方に聞いてみた。

テーブルを指差しながら
「これはどんな使い方をするのですか?」と訊ねると
女性スタッフの方が「お席を確保してもらうためのお席札です」と言った。

私は「通常なら番号が書いてあって『1番のお客さまっ〜』て
呼び出ししますよね。
こちらではなぜ漢字を使ってるのですか?」と聞いた。

スタッフの方は
「お客様の料理の準備ができた時、
番号でお呼びするのは無機質でもありますし、
お客様からは番号では聞き取りにくいというお声がありました。
また、番号を間違えてお料理を取りに来られて
二度手間をおかけしたりすることがありました。
ですから二度手間や間違いをなくすため、わかりやすく漢字にしました」
と教えてくれた。

なるほど。。
私の仮説は外れた。

店内にいるお客を見てみると若い女性の方をはじめ年配者の方もいる。
確かに年配の方には漢字で呼ぶと響きもいいし確かにわかりやすい。

しばらくするとカウンターの方から
「楽しい 「楽」というお席札のお客さま」と
声が聞こえた。

「あっ はい!私です」と手を上げた。

私が選んだ座席札の「楽」をそんなカタチに変えて
声を掛けてくれるなんてユーモアがあってニコリと笑った。

これはいい!
続けて聞いてみた。

『「農」と書いた席札の方はなんと声かけをするのですか?』と訊ねると
「農家の農のお席札でお待ちのお客様と伝えています」と
スタッフの方は教えてくれた。

お客様に不便をかけたり、二度手間をかけたりしている所を
改善する視点で考えられたアイディアは
お客様の不便解消、そして喜んでもらえる良い考えだと思った。

 

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